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EBN:エビデンスで変わる医療と看護の未来【東京情報大学・嵜山陽二郎博士のAIデータサイエンス講座】

EBN:エビデンスで変わる医療と看護の未来【東京情報大学・嵜山陽二郎博士のAIデータサイエンス講座】
医療分野でエビデンスに基づいた医療(EBM)の重要性が認められる中、看護界でもエビデンスに基づいた看護(EBN)の重要性が高まっています。EBNは、最良の科学的根拠(エビデンス)、患者の意向、臨床経験、利用可能な資源を総合的に考慮して、個々の患者にとって最適なケアを提供することを目的としています。このアプローチは、看護実践における問題の特定、エビデンスの探索と評価、患者への適用、および結果の評価のステップを通じて実施されます。しかし、エビデンスがいくら優れていても、患者やその家族に受け入れられなければ意味がないため、患者の個別性を尊重することが前提となります。看護職は、エビデンスを積極的に評価し活用する立場にあり、同時に看護研究を行い新たなエビデンスを生み出す役割も担っています。

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EBN:Evidence-Based Nursing エビデンスに基づく看護


医療の領域でEvidence-Based Medicineの重要性が強調されるようになりましたが、看護界においてもEvidence-Based Nursing(EBN)の重要性が認識されるようになりました


1998年からは、British Medical Journal社から、雑誌「Evidence-Based Nursing」も発刊されています。


しかし、研究論文としての基準をクリアしてこの雑誌に収録されている論文の多くは医学関係のもので、看護に関する論文はまだ数が少ないのが現状です。


EBNはEvidence-Based Practice(EBP)と呼ぶこともあります。


患者個人の医療情報は患者本人に帰属するとの考え方が主流を占め、要求された医療情報は患者あるいは患者家族に開示する方向で検討が進められています。


また、インフォームドコンセントを得ることが不可欠となり、看護職にも医療の一員としてのアカウンタビリティも要求される時代となりました。


医療をとりまく環境の変化に対応したケアを提供していくためには、従来の主に経験に基づいた看護から、エビデンスに基づいた看護を提供していかなければなりません。


医療の領域にもようやく透明性、公開性を求める時代の進化の波が押し寄せていることを実感します。


このような状況の中で、ケアの質を確保し、看護の専門性および看護学を確立していくためには、いつでも、どこでも、誰でもが活用できる科学的に立証されたケアを形として残し、それを使っていく努力が看護職に求められます。



患者さんにとって最善のケアの提供


EBN(エビデンスに基づく看護)は、患者に対して最善のケアを提供するための手段であり、看護の熟練者の経験と知識に基づいて行われてきた従来のケアに代わり、現時点で得られる最善の科学的なエビデンス(根拠)を活用して個々の患者さんにとって最善のケアを提供していこうとするものです。


EBN、すなわち患者さんにとって最善のケアは、エビデンス、患者の意向、臨床経験および資源の4つの要素を総合的に判断して決定されます。


EBNという名称からエビデンスが最優先するような印象を持たれてしまう場合もありますが、どんなにエビデンスが高いケアであっても、患者、あるいは患者の家族などに受け入れられなければ提供することはできません。


看護においては患者さんの個別性を重視することが大前提です。


また、費用効果関係などによる効率や、実施にあたって活用できる資源等も考慮に入れながら提供できるケアを決めなければなりません。


臨床現場では、EBNは次に示すステップを経て判断、実行されます。


@問題の定式化:看護実践における問題、疑問点を明確にする。


Aエビデンスの探索:文献調査によりエビデンスをなり得る情報を探す。


Bエビデンスの評価:文献で探した情報がエビデンスとして活用できるものであるかどうかを評価する。


C患者への適応:エビデンスを、患者に適用できるかどうかを、専門的知識、患者の意向、利用可能な資源の3つを考慮して判断する。


Dアウトカムの評価:エビデンスを適用した結果を評価し、フィードバックを図る。


看護職は、EBNに関しては、エビデンスを評価して使います


つまり公表されている看護研究の結果を積極的に利用する立場にあると同時に、エビデンスを精力的に作りそれを公表する、すなわち実際に看護研究を行う立場にもあるのです。



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